ひょっこりひょうたん島の脚本で有名な
井上ひさし氏が亡くなった。
75歳、肺がんだった。
故人のご冥福をお祈りしたい。
ネットのニュースで彼の死を知ったのが10日。
さすがに脚本家程度では
テレビで報道される事もないと思っていたが
今日、早朝からニュース番組で取り上げられていた。
実はこの井上ひさし氏。
「吉里吉里人(きりきりじん)」という作品で
第二回日本SF大賞(1981年)をとった事がある。
当時SF小説をよく読んでいた私は、この受賞を
たまたま雑誌SFアドベンチャーのインタビューで知った。
彼のコメントは「仰天しています」だった(笑)
彼の喋りは軽妙で、トーク番組「徹子の部屋」では
あまりの面白さに2日連続して出演したことがある。
小説の、痩身エステもあのバカバカしくも絶妙なタッチそのままだった。
小さいころ読んだ怪盗小説「ブンとフン」の作家だと
ずいぶん後になって気付いた。
なるほど、設定と称して次々と細かいネタをちりばめる手法は
この小説が原点だったか。
いずれにせよ、惜しい職人をなくした。
余談だが、プライベートでの彼は
家族に暴力をふるう悪い夫だったらしい。
初耳だったが、検索してわかった。